〇3歳児クラス「サツマイモ」、4歳児クラス「サツマイモと柿」
3歳児クラスでは、前回のカボチャと同じように「何かなボックス」にサツマイモを入れて、さわって当てるクイズをしました。カボチャの時は、形にも特徴があり、ハロウィンなどで、なじみがあったこともあるので、すぐに当てていましたが、サツマイモは少し難しかったようです。サツマイモ自体は給食に出ているようですが、そのままの形を見るのは初めてのおともだちもいました。
4歳児クラスでは、サツマイモを描くのがバレてしまったので、柿をさわって当てるクイズをしました。「丸くてつるつるしてて、ヘタのようなものが付いてる」というのはみんな触って認識出来たようで、「りんご」「柿」などと、答えてくれました。
その後、サツマイモや柿がどこになるのかを説明して、サツマイモの家族、いもほりの話などをして自由に描きました。
実りの秋ということで、カボチャ、サツマイモ、柿などを続けて題材にして描きました。
今の時代、様々な事情から、子どもたちの自然体験の機会もだんだんと減っております。また、自分たちの食べ物の元の姿を見る機会さえも減っていたりします。
保育園で、プランターでなすやトマトを育てて観察している掲示を見ましたが、とても良いことだと思います。
知識としては、いづれ知ることであっても、実際に見たり、聞いたり、触ったり、試したりする「体験」は、やはり大事です。絵画教室でも自分たちが経験したものが題材だと、絵がちがってきます。自分が経験して感じたもが描けるので、とても伸びやかな絵になります。
何かを経験するということは、知識的なことだけでなく、絵や音楽などの表現活動の幅も広げてくれるのです。
ただ、正直、経験することが難しいことはたくさんあります。そこまで、大がかりなことでなくても、例えば「卵を割る」とか「雑草を抜く」とか、「虫とりをする」とかでも、幼児にとっては大事な「体験」になります。
「絵画の時間」でも、絵画を通しながら、子どもたちの「体験の場」になっていければと思っています。
あと、なかなか体験させてあげられないことを、幼少期には絵本を通して見せてあげることができますので、「絵本の読み聞かせ」はぜひおすすめです。
今回も、楽しい絵が描けました。
3歳児クラスでは、描きたい物の形を捉えて描き表せるようになってきています。
4歳児クラスでは絵具の扱いにだいぶ慣れ、「衝動的に描く」から徐々に「完成をイメージして描く」になってきています。自分の思った絵にするために、色を作って、塗りかたを考えて塗るというようなことが出来始めています。
〈3歳児クラスの作品〉
〈4歳児クラスの作品〉