ぬり絵の題材は、童話や季節の行事にしており、もし、本と絵に興味を持つきっかけになってもらえればと思っております。
こちらのページではカラーの原稿の紹介やぬり絵題材の説明などをさせて頂いております。
◯7.8月「人魚姫」
人魚姫の話は映画でも上映中で、 子供から大人まで よく知られている話です。
もう一つ、 全然違う 人魚が出てくるお話があります 。日本の「赤いろうそく」というお話です。 ご存知でしょうか ?
この話に出てくる人魚はかわいそうな人魚です。そしてお話もけっこう 怖いお話です 。私は大人になってからこの話を知りましたが、 結構 衝撃でした。 人魚が出てくる時点で おとぎ話ではあるのですが、 なぜか 他の日本の昔話よりも、リアル感があるのです。 もしまだ読んでない方がいらっしゃい ましたら、 是非読んでみてください。
さて、お話の中の かわいそうな人魚は、 ろうそく作りをします。 このろうそくは、 今私たちが使っている ろうそくとは違っています。
今私たちが使っている ろうそくは 大量生産が可能な洋ろうそくです 。
お話に出てくる ろうそくは 、 和ろうそく になります。 和ろうそくの存在自体 知らない方もいらっしゃると思います。今出回っているろうそくは、ほぼ洋ろうそくです。
和ろうそくと洋ろうそくでは 素材も作り方も全然違います 。洋ろうそくの蝋は石油ですが 、和ろうそくは 蝋はハゼの実です 。この和ろうそく、 原料も高く、手間もかかる為、今では作る方がほとんど いらっしゃらなくなっています 。 揺らぐ 炎が 洋ろうそくとは違い、風がなくても 優しい ゆらぎをします。また原料が石油でないため 、すすが 少なく仏具などを 汚さないということで お寺や神社で使われていたりもするそうです。
昔話や 童話には かつてあった 日本の文化が隠れていたりもします。