※足立区佐野地域学習センター情報誌にてぬり絵コラムを掲載しております。芸術分野に関することだけではなく、生活や教育など様々な分野の事柄を題材に書いております。
私生活で一児の母である私は、今までの人生の中で子どもが生まれてから4歳くらいになるまでの子育て時期が一番つらい時期でした。でも、同時に、人間として成長できた時期でもあります。今、その時期にいる方、また、仕事や家事、子育てでお悩みの方、そういった方へちょっとしたヒントになればと思い執筆しております。もし、記事にご共感頂き、おすすめしたい方がいましたら是非シェアして頂ければと思います。
Vol.12真似ってわるいこと?
みなさんは「真似」という言葉にどんな印象をお持ちでしょうか。どちらかというとネガティブな印象ではないでしょうか。絵画造形においても「真似」というのは人のアイディアを盗み悪用するイメージがあり良くないことと思われがちですが、必ずしもそうではありません。どんな芸術家も最初は先人の「真似」から始まっています。また、小さな子どもの場合は、真似したものを悪用するなんて考えることはありませんから「真似」というのは純粋に自分も同じように描いてみたいという前向きな気持ちによるものが多いのです。私の絵画教室ではテーマを出して自由に描くスタイルをとっていますが、幼児クラスではきっかけとして、作例も描いて見せています。そして、その作例を真似して描いてもいいと伝えており、おともだちの絵を真似して描くことも禁止していません。子どもの場合、真似して描いても全く同じになることはありません。もしそっくりに描いたとしても、よく見て頑張って描かないとできないことですからそれはそれですごい事で、大きな学びになります。高学年のアクリル画のレッスンでも、画集から好きな絵を選んで模写する課題があります。みんな自分の選んだ好きな絵なので熱心に取り組みますし、模写の後、何かをつかんで大きく伸びるパターンも多いです。模写することにより色や構図のことなど何かしらの発見があり、技術を体感で学ぶことができるのです。絵画造形において「真似」は目的が悪用の為でなければ、効果的な学習方法になります。そして、学んだ表現や技術、知識が自分の自由な表現の為の引き出しのひとつになっていくのだと思います。
