※足立区佐野地域学習センター情報誌にてぬり絵コラムを掲載しております。芸術分野に関することだけではなく、生活や教育など様々な分野の事柄を題材に書いております。
私生活で一児の母である私は、今までの人生の中で子どもが生まれてから4歳くらいになるまでの子育て時期が一番つらい時期でした。でも、同時に、人間として成長できた時期でもあります。今、その時期にいる方、また、仕事や家事、子育てでお悩みの方、そういった方へちょっとしたヒントになればと思い執筆しております。もし、記事にご共感頂き、おすすめしたい方がいましたら是非シェアして頂ければと思います。
Vol.11色のはなし
私の絵画教室では絵を描く時、もし太陽を青で描きたいと思ったら青で描けばいい、自分の思う色で描くようにと伝えています。以前、固有色で描く指導をして欲しいと言われたことがありました。固有色とはその物の持つ色のことですが、恐らくは「太陽は赤」「バナナは黄色」など、誰が見てもわかりやすい色という意味合いだったと思います。大人はわかりやすいものが好きでなので、子どもにわかりやすく描かせようとしてしまいます。でも絵というのは何が描かれているかはそこまで重要ではなく、その絵を見て何かを感じられるということが大事だと思うのです。芸術家のパブル・ピカソの有名な言葉に「全ての子どもは芸術家である。問題は大人になっても芸術家でいられるかだ」という言葉があります。大人になるとさっき述べたような固定観念に縛られ、本来の感性が失われてしまうということなのでしょう。例えば多くの人は固定観念から影を黒で描こうとします。でも「影は黒」と決めつけて描くと不自然な絵になります。物の色というのは光や状態などによって変化するものですし、そもそも自然界の色を絵具の色で完璧に置き換えることは不可能なのです。なので、絵の中でその物が魅力的に見えように自分の視点で色を選んで描く必要があります。まず絵の中ではどんな色を使って表現してもいいということを知って、豊かな視点で色を捉えることが大切だと思います。
