なぎさ絵画造形教室

なぎさ絵画造形教室の作品紹介

Vol.10 役に立つこと、立たないことって?(REST12月号掲載) 

※足立区佐野地域学習センター情報誌にてぬり絵コラムを掲載しております。芸術分野に関することだけではなく、生活や教育など様々な分野の事柄を題材に書いております。

 

私生活で一児の母である私は、今までの人生の中で子どもが生まれてから4歳くらいになるまでの子育て時期が一番つらい時期でした。でも、同時に、人間として成長できた時期でもあります。今、その時期にいる方、また、仕事や家事、子育てでお悩みの方、そういった方へちょっとしたヒントになればと思い執筆しております。もし、記事にご共感頂き、おすすめしたい方がいましたら是非シェアして頂ければと思います。

 

Vol.10 役に立つこと、立たないことって? 

 

合理化が進む昨今、『無駄なことを省いてより効率的に』という概念が浸透してきています。私たちは物事を『役立つこと』と『役立たないこと』に分けて『役立つこと』だけをしようとしがちです。でも、注意すべきは『役立たないこと』と思ってることが本当に『役立たないこと』なのかどうかということです。

ある時、幼稚園で行っている絵画教室で畑をテーマに絵を描いたことがありました。その日、みんないつも以上に生き生きと魅力的な絵を描くなあと思っていたら、実はその日、幼稚園で畑に行きジャガイモ堀りをしたということがわかりました。

また、こういうこともありました。小学生クラスで、柿や林檎を見せて、秋の果物をテーマに描いたことがあり、その際、秋の果物から京都のお寺を連想してとっても素敵な絵を描いた生徒さんがいました。その発想力に本当に驚いたのですが、後で、その生徒さんのお母さんが夏に京都旅行に行ったことを教えて下さいました。

ジャガイモ堀りも京都旅行も、一見すると、絵画とは結び付きませんが、時には予想外のものが結びついて良い効果をもたらすことがあります。また逆に『役立つ』と思ってやっていることがマイナスの効果をもたらしてしまうこともあります。何がどこで『役立つ』かというのは、本当は誰にもわからないものなのです。なので安易に『役立つこと』『役立たないこと』に分けること自体が非常に危険だと思います。また合理化によって大事なものまで省いてしまっていないか注意が必要だと思うのです。

 

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