なぎさ絵画造形教室

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ここぬりVol.4 「なんで勉強するの?」(REST11月号掲載)

※足立区佐野地域学習センター情報誌にてぬり絵コラムを掲載しております。芸術分野に関することだけではなく、生活や教育など様々な分野の事柄を題材に書いております。

私生活で一児の母である私は、今までの人生の中で子どもが生まれてから4歳くらいになるまでの子育て時期が一番つらい時期でした。でも、同時に、人間として成長できた時期でもあります。今、その時期にいる方、また、仕事や家事、子育てでお悩みの方、そういった方へちょっとしたヒントになればと思い執筆しております。もし、記事にご共感頂き、おすすめしたい方がいましたら是非シェアして頂ければと思います。

 

Vol.4 なんで勉強するの?

先日、小学生向けの学習知識のカードのキャラクターを制作する機会があり、その際作ったキャラクターの原案が今回のぬり絵になっています。春の七草と秋の七草のキャラクターです。春の七草は七草粥で知っているかもしれませんが、秋の七草まで覚えている方はなかなか少ないかもしれません。七草なんて覚えてどうなる?知りたい時にはスマホで調べればいいじゃない。「勉強」っていつの時代にもそんな問いがついてまわります。私もかつて数学が苦手で「数学なんて勉強しなくたって基本の計算ができれば人生で困ることなんてない、なんで勉強しなきゃいけないの?」と思っていたことがあります。その問いに対して、たどり着いた答えは「勉強は考える為の練習なんだ」ということです。人は生きていく為に自分で考えて様々な選択をしていかなければなりません。その考える為の練習が「勉強」なんだと。だから、学んだ知識を直接的に生活に生かす為に勉強しているわけではない、計算方法が大事ではなく数学的な考え方が大事なんだと思えるようになりました。また、人生で厳しい状況に立たされた時、思考を止めない力、解決策を導く力 なども、勉強をすることで身に付けられるものではないでしょうか。

そもそも、この「なんで勉強しなきゃいけないのか」という問いが生まれてくるというのは、勉強できることが当たり前な恵まれた環境にいる証拠だと思います。生活に追われいていたら勉強はしたくてもできません。安心して勉強ができる状況にいる子どもたちには、学びの大切さや恵まれた環境に気づいて大いに勉強して欲しいと思います。勉強といっても、ぺーパーだけが全てではありません。ネットで誰もが簡単に情報を得ることが出来る時代だからこそ、実体験して得た学びはとても貴重だと思います。身近な実体験の学びの場として、佐野センターを始め足立区の施設が開催している講座があります。子どもも大人も手軽に実体験できる講座がたくさんあるので、是非探して見て下さい。


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