※足立区佐野地域学習センター情報誌にてぬり絵コラムを掲載しております。芸術分野に関することだけではなく、生活や教育など様々な分野の事柄を題材に書いております。
私生活で一児の母である私は、今までの人生の中で子どもが生まれてから4歳くらいになるまでの子育て時期が一番つらい時期でした。でも、同時に、人間として成長できた時期でもあります。今、その時期にいる方、また、仕事や家事、子育てでお悩みの方、そういった方へちょっとしたヒントになればと思い執筆しております。もし、記事にご共感頂き、おすすめしたい方がいましたら是非シェアして頂ければと思います。
※また、イラストは、「ここぬり」に掲載したぬり絵図案と、カラーバージョンがある場合はカラーバージョンも載せています。
Vol.3読み聞かせのすすめ
前回、読書のすすめの記事を書きましたが、本好きになるかは幼少期の影響が大きいと考えています。本というのは、まだ字を十分に読めない時期の子どもにとっては無条件で楽しいものではありません。その点テレビやスマホなどのデジタルツールは、字が読めない子どもにも使え、簡単に情報を得ることができます。幼い頃にデジタルツールしか触れず「本が楽しい」という経験を持ってなければ、その後「本」というツールを選ばなくなりがちです。「本が楽しい」という経験を作るのに効果的なのが読み聞かせです。読み聞かせというと「毎日寝る前に親が絵本を読んであげる」というイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそのような形である必要はありません。私は本好きに育ちましたが、母に絵本を読んでもらった記憶はなく、その代わり父に図書館で紙芝居を借りて読んでもらっていた記憶があります。月に2,3回程度だったと思いますが、とても楽しい記憶として残っています。なので、どんな形でもいいと思いますし、親でなくても、おじいちゃん、おばあちゃん、先生、地域の人が読んであげてもいいと思うのです。私が読み聞かせをやっていて思うのは、みんな読み聞かせが好きだということです。嫌がる子はまずいません。幼児クラスで、年齢的になかなか集中して聞くことが出来ない場合でも何となくは耳に入っており、心に伝わっています。最後に、読み聞かせを行う際に1つ伝えたいのが、「子どもの為にやっている」という気持ちで読まない方がいいということです。相手の為と思ってやると「なんで集中して聞いてくれないの、なんで本を好きになってくれないの」というような気持ちが生まれがちです。自分自身が絵本の読み聞かせを楽しむというくらいの気持ちでやるのがおすすめです。