なぎさ絵画造形教室

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県民愛


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緊急事態宣言が、日本全国に拡大された際、ニュースで日本の各地の県で道行く人にインタビューをしている場面を見ました。その中で心に残ったインタビューがありました。沖縄県でのインタビューです。たまたま歩いていた若いお兄さんへのインタビューでした。たぶん20代前半くらいのお兄さんに見えました。緊急事態宣言の全国拡大についての心境は?というような質問だったと思います。ほとんどの内容は他県の方と変わらなかったと思うのですが、最後に言った言葉

「沖縄は助け合いなんで。」

このセリフにハッとしました。

もし私が同じインタビューを急にされても「埼玉県は助け合いなんで。」という言葉は出てこなかったでしょう。それも、あんなに若くして言えるというのは、小さな頃からのその土地に根付いた県民性なんだなと思いました。それは「島国」ということや、背景の歴史などの違いによって形成されてきたものかもしれません。私は、別に埼玉県を沖縄県と比較して、ダメ出ししているわけではありません。埼玉県はとても住みやすい県だと思います。埼玉県は色んな県にかこまれ、色んな理由で他県から移り住んで来た人も多い県なので、田舎を違う県に持つ人も多いと思います。だから県民愛みたいのものは薄くてしょうがないと思います。でも、薄くても県民愛がないわけではないと思います。

映画「翔んで埼玉」は共感出来る自虐ネタが満載でありながらも、憎めないし、むしろ、その共感こそが埼玉の県民愛的なものなのだろうか?とも思いました。各県、県民愛の形は違うのかもしれません。でも、もっと小さな単位、例えば近所や家族でも人間は「協力」ができます。逆に「協力」しないと人間は生きていけないと思うんです。新型コロナウィルスの発生以前の世の中は「競争」が強くなりすぎてしまっていたと思います。今、このような状況になっても「競争」をしていたら、本当に大変なことになるのではないかと思います。「競争」ではなく「協力」。それを考えさせてくれた沖縄のお兄さんのインタビューでした。